謝罪について

 悪いことをしたら謝る。これは小さい頃から教えられていることでほとんどの人たちが学校でも教えられてるんじゃないだろうか。しかし、私は謝られるのが苦手だ。

 謝るのは悪いことした側でそれを許すのは悪いことされた側だ。「ごめんなさい」の一言でされたことを水に流すなんて私にはできない。許さなかったら「あぁ、あの人はその程度だよ。謝ったのに。」と文句を言われるのが目に浮かぶ。そして許さなかったとしてもいつまでも怒り続けるなんてエネルギーは省エネモードで生きてる私にはない。それほどまでの怒りを感じたことがないだけかもしれないけれど。

 相手の気持ちなんてわからない。本当に心から悪かったと思っていてそれを言葉に表すと「ごめん」なのかもしれない。場を収めるための言葉かもしれない。それでも謝らないよりはマシなのだろう。でも謝られたら許す選択肢しかなくてどこにも気持ちをぶつけることができず、風化するのを待つこともできずその場でブツンと怒りや悲しみに蓋をされる。謝るなら怒る余地や悲しむ余地、泣く余地をくれ。許す側が損ばかりするのはフェアじゃない気がする。謝った人はきっとスッキリしているだろうけれど。私はまだ4年前のことを引きずってるし去年謝られたのもときどき思い出してやり場のない気持ちが湧いてくる。怒りなのか悲しみなのかわからない。虚無感がふわふわと出てきては頭の中を占拠してしまう。いいなぁ、謝れた元恋人は。